1. Apple Watchでセキュリティをアップ! 話題のアイテムの意外で便利な使い方

ケーススタディ【vol.09】

2015.07.28

Apple Watchでセキュリティをアップ! 話題のアイテムの意外で便利な使い方

  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Apple Watchが発売されてから約3ヶ月が経過しました。iPhoneに届いた電話やメール、LINEなどをお知らせしてくれたり、鞄からiPhoneを取り出さなくても天気予報や地図を確認できたりと、便利に活用している方も多いことでしょう。

筆者もApple Watchを使っていますが、ガジェットとして便利なだけでなく、日々の生活におけるセキュリティを高めてくれる効果があることに気づきました。

今回は、そんなApple Watchのセキュリティ効果をご紹介します。

 

iPhoneが迷子に……そんなときはApple WatchでiPhoneを発見できる!

忙しい朝、バタバタを出かける準備をしてiPhoneを手に持ち、さぁ出勤。あれっ、iPhoneはどこにいった!? ……なんて状況に出くわしたことはないでしょうか。いつも当たり前のように身の回りにあるものは、意外と見失ってしまう機会が多いものです。急いでいるときに限って、iPhoneがどこか荷物の山に埋もれて見つからなかったりするのですよね。

そんなときは、Apple Watchの「iPhone呼出」機能を使いましょう。Apple Watch側の「呼出」アイコンをタップすると、iPhoneからけたたましいサウンドが鳴り響き、場所を教えてくれます。

それって、他の人に頼んで電話をかけてもらうのと同じでは? と思うかもしれませんが、電話をかけるやり方では、バイブレーションにしていると見つかりにくいですよね。その点、Apple Watchから呼び出すと、たとえiPhoneがバイブレーションや消音状態になっていても、強制的に音を鳴らすことができるのです。

実際、筆者も以前、仕事先でiPhoneを見失ってしまい、この機能で場所を特定したことがありました。そのときは別の部屋に置き忘れていたのですが、Apple Watchがなければ探しまわっていたことでしょう。

もちろん、Apple WatchとiPhoneがBluetoothで接続されているからこそ音を鳴らせるわけですから、離れた場所に置き忘れて移動してしまったら呼出機能も使うことができません。

しかし、少なくともBluetoothが届く範囲内であればiPhoneを見失う心配はありませんから、これはかなり心強い「奥の手」といえるでしょう。

 

海外旅行でiPhoneを見ながらうろうろする必要がない

日本は比較的安全な国ですが、海外では町や路地によっては危ない場所もかなりあります。そうでなくても、観光地にはスリなども多く、油断している観光客は格好のターゲットになってしまいます。

特にiPhoneを見ながら歩く「ながらスマホ」はかなり危険。iPhoneでLINEをチェックしている隙に、ポケットから財布を抜かれてしまうかもしれません。

そうはいっても、道がわからない海外では、地図アプリを見ながら歩きたいですよね。

そこで、Apple Watchが力を発揮します!

Apple Watchはそれ単体で地図が確認できるだけでなく、ルート案内も可能。しかも、ずっと文字盤を見ていなくても、右折左折ポイントに来ると腕に叩くような振動を伝えて教えてくれます。このとき右折と左折で叩き方が異なるので、iPhoneはもちろん、Apple Watchを見なくてもどちらに進めばいいかわかるのです。

Apple Watchの文字盤は小さいので、地図が見にくいと感じるかもしれませんが、そういうときは要所要所でiPhoneを確認すればいいのでしょう。ずっと眺めながら歩くのに比べれば、かなり観光客的な雰囲気を消せるので、防犯上もきっと役に立ちますよ。

また、iPhoneにやってきたメールやLINE、Facebookなどの通知はすべてApple Watchに飛ばすことができ、本文もある程度確認できるため、時計を見るような感覚でサッとチェックすることができます。

本当に重要な内容なら、そのときに初めてiPhoneを取り出せばいいのですし、重要でないならホテルに戻ってからゆっくり返信すればいいのです。iPhoneを出さなくても手元でそれが判断できるので、隙がグッと減るでしょう。アプリによっては簡単な返信ならApple Watchから行うこともできます。

 

もちろんApple Watch自体のセキュリティもしっかりと!

基本的にApple Watchはつねに手首につけておくものですから、iPhoneと違って紛失することは少ないと思われます。とはいえ、外してそのへんに置いていたら、いつの間にかなくなっていた、なんてことがないとも限りません。

また、盗られないまでも、知らない間にApple Watchの中身を誰かに勝手に見られる可能性もあります。

Apple WatchにはiPhone側からパスコードを設定できるので、必ずオンにしておきましょう。面倒に感じるかもしれませんが、Apple Watchを腕につけているときはパスコードの入力を求めてきませんので、煩わしさはありません。

さらに「データを消去」をオンにしておくと、パスコードの入力に10回失敗するとApple Watchのデータをすべて消去することができます。パスコードを解除されてしまう可能性も考えて、こちらもオンにしておくとより安心です。

 

さいごに

いかがでしたか? 日常生活や旅行中など様々な場面で、Apple Watchはセキュリティ向上に役立ってくれます。iPhoneをよく見失う人や、海外旅行でついスマホを見ながら歩いてしまう人は特にApple Watchを導入してみるといいかもしれません。

Apple Watchを使いこなして、日々のセキュリティを高めていきましょう!

y_yamadai山田井 ユウキ(やまだい・ゆうき)フリーライター/コラムニスト。
専門分野はIT、エンタメ、サブカルチャー、ニコニコ動画など。 MacFan、PASH!、フルールでコラムを連載する他、 FM西東京番組「Nちゃんねる(仮)」に月1レギュラー出演中。 著書に「サイバー戦争」(マイナビ新書)など。 個人運営のブログ「カフェオレ・ライター」は累計アクセス8,000万超。
Twitter:cafewriter
この記事をシェアする
  • Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事 | こんな記事もオススメです。