1. クラウド仮想デスクトップサービス Amazon WorkSpaces が実現する ワークスタイルの変革

ニュース【vol.01】

2014.10.24

クラウド仮想デスクトップサービス Amazon WorkSpaces が実現する ワークスタイルの変革

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125411825アマゾン ウェブ サービス( 以下、AWS) は、企業や組織のより迅速な行動、IT コスト削減、アプリケーション拡張を実現するために役立つ、幅広いクラウドグローバルコンピューティング、ストレージ、データベース、分析ツール、アプリケーション、デプロイサービスを提供しています。今回は、数あるサービスの中でも、2014年8月から東京リージョンでのサービスが開始された仮想デスクトップサービスであるAmazon WorkSpacesを軸にご紹介します。


デスクトップ仮想化の需要、導入がもたらす利点

昨今、企業の情報システム部門では、デスクトップに関する様々な課題を抱えていると言われています。デスクトップユーザーである従業員が自身の所有するタブレットなどの端末を業務に使用したいというBYOD(Bring Your Own Device)に対する要望、オフィス内外での業務効率の改善、また個人情報漏洩やセキュリティに対する高いコンプライアンス要求、といった要望に対するシンプルな解決策が無いという課題です。そこで1つの解決方法として注目が集められているのがデスクトップ仮想化の対応ということになります。下記のような例が、一般的に仮想デスクトップを導入するドライバーとなっています。

-BYOD の需要
業務効率の改善などを目的に導入が検討されているBYODですが、企業のITにおいては個人の所有する端末をそのままの形で業務に利用することは困難です。デスクトップ仮想化を導入することにより、企業のITが管理するデスクトップ環境をそのまま、そしてセキュアに、持ち込み端末で利用することが出来るようになります。

– オフィス外でのモバイル用途
BYODに加え、顧客訪問中や出張中といった、社外でのモバイル端末の利用も加速しています。ここで問題になるのが、セキュリティ面を考慮した端末の持ち出し規制になります。仮想デスクトップ環境を導入することで、高いセキュリティを要求されるデータやアプリケーションのアクセスをセキュアに保つことが可能になります。

– 個人情報漏洩やセキュリティの対策
高いセキュリティが保たれた社内にある端末も、その端末から個人情報や非常に重要な情報が漏洩することが懸念されます。仮想デスクトップ環境は、オフィス内での利用に関しても、デスクトップ環境を集中管理することが出来、その環境をローカル端末に残さずに業務を行うことが可能ですので、外部にデータが漏洩するリスクを低減することが可能になります。


Amazon WorkSpaces の特徴

Amazon WorkSpacesは、完全マネージド型のサービスで、仮想デスクトップ環境の運用管理コストを低減します。仮想デスクトップ環境を利用する為のコストはデスクトップごとに必要となる月額費用のみ、システムのサイジングを必要とせず、1台の仮想デスクトップからスモールスタートし、数100、数1000と言った規模の環境までリニアにスケールすることを可能にします。そのため、企業ユーザーはその規模の大小に関わらず、簡単に、セキュアに、そして安価に仮想デスクトップ環境を構築することが可能になります。具体的な特徴としては下記が挙げられます。

図版AWS

– 完全マネージド型
Amazon WorkSpacesは、デスクトップコンピューティングインフラの管理を省力化します。システムの先行投資が不要になり、大きくかさばる物理デスクトップ環境や複雑な仮想デスクトップソリューションの保守、更新、管理といったわずらわしい作業から解放されます。

– 多様なデバイスに対応
Amazon WorkSpacesは標準でマルチデバイスに対応しています。クライアントは、ノート PC(Mac OS または Windows)、iPad、Kindle Fire、Android タブレットなど、ユーザーの好みのデバイスからアクセスすることができます。

– データを安全に保存
Amazon WorkSpacesでは各ユーザーがAWSクラウド上の永続的ストレージを利用できます。ユーザーがA mazon WorkSpacesを使ってデスクトップにアクセスする際、データを各クライアントデバイスに保存するかどうかは管理者が制御できますので、データの機密性保持に役立ちます。

– 選べるハードウェア・ソフトウェア構成
Amazon WorkSpacesでは、CPU 性能、メモリ容量、ストレージ容量の異なるいくつかの組み合わせをご用意しており、要望に合わせて選択できます。また、アプリケーション(Microsoft Office など)はプリインストールでも提供することが可能で、その場合はアプリケーションまで含めて月額課金となります。

– 初期投資は不要
Amazon WorkSpacesでは初期投資は不要で、月当たりのシンプルな料金表を使用します。非常に簡単に、必要な数のデスクトップをプロビジョニングでき、起動したWorkSpaceごとに料金が発生します。

– 社内ディレクトリとの統合
企業が利用中の Active Directory とセキュアに統合し、既存の認証情報を使って社内リソースへシームレスにアクセス可能です。これにより、WorkSpaces利用中のシステム管理ツールで管理することも可能になります。


まとめ
企業の競争力を高めることを目的として、従来型のワークスタイルにとらわれず自由で高い効率を実現することが急務と考えられています。Amazon WorkSpacesは、その重要なコンポーネントとなる仮想デスクトップソリューションの導入障壁を低減し、マルチデバイスでのモバイル環境をきわめて簡単に、セキュアに、そして低廉な価格で提供します。


記事:アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 事業開発部 マネージャー 澤田氏

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