震災を経験した就活の中で
中小独立メーカーを選んだ理由
MOTEX製品の販売ルールの整備や、必要な提案資料の作成などプロダクトに関わるマーケティング活動全般に関わっています。2021年4月から「LANSCOPE クラウド版」のプロダクトマネージャーとして、プロダクトのロードマップや販売計画等の策定にも携わっています。
私が入社したのは2012年なんですが、就活真っ只中だった大学3回生の3月に、東日本大震災が発生しました。震災の翌日も説明会の予定があったんですけど、もちろんすべてが中止になり、これからどうなるんだろう・・・と不安だったのを覚えています。そこから就活を一旦ストップして、もともと予定していた教育実習に行くことに。すると、教育実習中に、面接を終えていたMOTEXから採用の連絡が来て、入社を決めました。
MOTEXを選んだ理由は、情報セキュリティソフトウェアの市場で高いシェアを誇る製品を持っていて、かつ従業員数150名前後(当時)の中小独立メーカーだったからです。なんとなく、何千、何万人いる会社に自分が入って、もともとあるサイクルに乗っかって40年働くよりも、中小である程度しっかりと実績を残している企業の方が自分に合っていると思ったんです。
LANSCOPEに不具合発生
それも、良い勉強です
入社3年目で、LANSCOPE クラウド版のマーケティング活動に従事するチームに配属されたんですが、そこで思い出深い出来事がありました。LANSCOPE クラウド版を導入いただいたお客様で不具合が発生してしまい、2日間現地で対応したという苦い思い出です。不具合の原因はLANSCOPE自体ではなく、スマートフォンの仕様の問題だったので、社員さんに配布しているスマートフォンを回収して、一個一個設定し直して返却していくという力技の作業でした。最初はとてもお叱りを受けましたが、最終的には何とか問題を解決できて満足いただけました。実は現在でもLANSCOPEを継続してご利用いただいているので感慨深いところもありますね。
不具合に対応した出来事は、自分にとって本当に勉強になりました。自分たちの製品のことをいくら理解していても問題が起こるんだ、ということを身をもって体験することができたので、スマートフォンなど関連する周辺の知識も身につけないとダメだなと思いましたね。
最近も一部のお客様で不具合が見つかってしまった際に、お詫びの電話をチームのメンバーで分担しながら行いました。その時も厳しいお言葉をいただくこともあれば、「ご丁寧に連絡いただいてありがとうございます」とご迷惑をかけてしまっているのにもかかわらず、感謝していただける機会に出会いました。ソフトウェア製品なので、不具合はどうしても発生してしまいますが、その時の一つひとつの対応が大切ということを実感しています。
大変なことも、課題も多いけど
満足度向上に貢献できるのがやりがい
プロダクト開発は計画通りに行かないことも多く、その都度開発チームとコミュニケーションを取って課題を解決し、それでも問題や課題が起きたらまた解決して、一歩ずつ前に進めていくものです。その作業を経てプロダクトがリリースされ、新しく開発した機能が理由で新規受注につながったり、お客様の満足度向上につながっていることを実感すると、やっぱりやりがいを感じますね。
「LANSCOPE クラウド版」がリリースされてから、多くのお客様に利用いただけるようになるまでの成長を見てきました。今後はもう1回、別のプロダクトで製品の成長を味わいたいなと思っています。
これからMOTEXで活躍する人たちに伝えたいのは、お金を稼ぐために働くというだけではキツいかもしれないということ。マーケティングにしても他の職種にしても、「仕事が好き」と思えることが大事だと思います。
MOTEXには、新しいプロジェクトを始める時に、立場は関係なく若手でも立候補すれば参加できるという開かれた社風があります。私の立場としては、その社風を活かしつつ成長を促せる機会、場を作っていけるよう心がけようと思っています。