1. りそな銀行から芸能人の個人情報が流出!軽はずみな行動で情報漏えい“加害者”に。

ニュース【vol.09】

2015.06.10

りそな銀行から芸能人の個人情報が流出!軽はずみな行動で情報漏えい“加害者”に。

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6月9日(火)、店舗に来店した芸能人の個人情報が漏えいしたことをりそな銀行がWebサイトとTwitterで公開しました。

相次ぐ情報漏えい事故。情報漏えいは、決して“他人ごと”ではありません。情報漏えいが起こると、情報を漏らされた“被害者”が取り上げられがちですが、実は、“被害者”になるリスクだけでなく、“加害者”になってしまうことありえるのです・・・

情報漏えい事故の概要

東京の中目黒店にジャニーズ事務所所属のタレントが訪れ、その際に提示した免許書のコピーを同支店のパート従業員が持ち帰り、そのことを娘がTwitter でツイート。
また、以前にも別の芸能人の免許証の写真のコピーを持ち帰ったこともツイート。

りそな銀行はこの事実を受け、「金融機関としてあってはならないことであり、今回の事態を厳粛に受け止め、今後かかることが二度と発生しないよう、再発防止に全力を挙げて取り組んでまいります」と謝罪しています。

問われる私たち一人ひとりの意識

最近発生した日本年金機構の情報漏えい事故は、標的型攻撃(悪意ある外部からの攻撃)が要因でしたが、今回の要因は「従業員の意識」にあります。
おそらく従業員の方は、ただ娘さんを喜ばせたい一心で、「個人情報を盗んでやろう!」という意識はなかったはずです。
また、娘さんも「ばらしてやる!」という意識はなく、友達に自慢しようと思っただけかもしれません。

りそな銀行は、すべての従業員に対して、守秘義務に関する研修を行い、また誓約書の提出も義務づけていました。従業員の方も普段であれば、お客様の免許書のコピーを勝手に持ち出すことはやらないでしょうし、娘さんも自分の友達の個人情報などをSNSで拡散するすることはしないでしょう。
しかし、今回のような非日常的なシチュエーションに置かれ、軽はずみな行動をしてしまったのです。

“加害者”意識をもつこと

この親子には、おそらく“悪意”はなかったはずです。しかし、この“悪意がない”ということが今回の事故を引き起こしました。

この事故以外にも、軽はずみな行動が思いもよらない事件を引き起こし、“情報漏えいの加害者”になってしまったケースはたくさんあります。ひとたび“加害者”になると、その責任を問われ、罪に問われ職を失ってしまうかもしれません。

一方、今回被害者となったのは芸能人の方だけではありません。りそな銀行は、これらの対応に追われ、また事件発覚後時価総額が億単位で下がったとも報道されています。風評被害を含めるとその被害は計り知れないのです。

情報漏えい事故が起きると、情報を漏らされた“被害者”に目が向きがちですが、“被害者”になりうる可能性と同時に“加害者”になりうる可能性があることを、改めて認識することが大切です。

まとめ

今回の事故は氷山の一角だと私は思います。
“被害者”にならないための注意ももちろん大切ですが、“加害者”にならないよう、日々の自分の行動を見直すこと。そして、情報漏えいは決して他人ごとではないことを認識し、情報漏えいを「自分ごと化」すること
また、これを機会に家族と「情報漏えい」について話してみるのもいいかもしれませんね。

kotoneコトネNO MORE 情報漏えいプロジェクト 編集部員
セキュリティソフトメーカー勤務歴11年。
広報・プロモーションを担当し、その中で昨年「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」を立ち上げ、日々奮闘中。好奇心旺盛で新しいもの好き。でも仕事もプライベートもいかに効率化するかを常に考える“ミニマリスト”の側面あり。
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