1. 情報セキュリティマン、一人暮らしの泥棒・ストーカー対策に警鐘! ダダ漏れ状態を改善する、5つのチェックポイント

おもしろ【vol.40】

2019.06.05

情報セキュリティマン、一人暮らしの泥棒・ストーカー対策に警鐘! ダダ漏れ状態を改善する、5つのチェックポイント

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住宅街を歩いていて、通りがかった家の中が不意に垣間見えてしまった経験は誰にでもあるだろう。「女性がキッチンで料理をしているな」「男性がソファーでくつろいでドラマを見ているな」など。

また、部屋の様子が見えなくても、玄関先に三輪車やチャイルドシート付きの電動アシスト自転車が置いてあれば十中八九そこには幼い子どもがいるし、ベランダに干してある洗濯物から家族構成を推測することもできる。知るつもりが無くてもわかってしまうほど、住宅からは様々な情報が漏えいしているのだ。

もし、泥棒やストーカーなど、悪意ある者が住宅を凝視したらどうだろう。室内に入らずとも、様々な情報を収集できてしまうだろう。

今回は住宅のなかでも、進学や転勤で一人暮らしを始める方に向けて、住宅のセキュリティを高める方法をお伝えする。特に初めての一人暮らしの場合、インテリアや家電などに気を取られて、情報漏えいに対する意識が後回しになりがちだからだ。

もし、あなたのセキュリティ意識があと少し高ければ、平穏な未来が待っていたかもしれないのに。そうならない為にも……

あっ、こんなところに情報漏えいが!情報セキュリティマン参上!


<情報セキュリティマン・プロフィール>

MOTEX社員、セキュリティ系男子・大山晃輝(25歳)。

1993年鹿児島生まれ。幼少期より野球一筋で過ごし、京都の大学に進学後も野球に邁進する。2016年4月、MOTEXに入社。東京本部を経て、現在大阪本社に勤務。

野球時代の特技は「送りバント」。神経を研ぎ澄ませ、走者を進塁させることに掛けたスピリッツは同社MOTEXでも存分に発揮し、世間にはびこる「情報漏えい」に目を光らせ、甘すぎるセキュリティ意識の向上に努めている。

ポリシーは「皆さまに幸あれ」。正々堂々と情報漏えい対策に挑む!

一人暮らしの部屋が、泥棒やサイバー犯罪者に狙われやすい理由


よし! 俺の新居のセキュリティも万全になったぞ

新居? 引っ越しされたんですか

せやねん。大阪本社から俺が必要やと言われたから、東京から異動したんや

ちょ……大阪弁が不自然ですよ。とにかく、しばらくご無沙汰してしまったのは転勤のためだったんですね

そういうことだな。当然、大阪本社でもセキュリティマンとしての活動は続けて行くから、これからも変わらず頼むぜ

もちろんです!

そこで今回は、引越しの際に再認識させられた「一人暮らしの情報漏えい」について警鐘を鳴らしておきたいと思う

転勤、就職、進学などで、一人暮らしを始める方に向けてということですか

そうだ。単身者の多くは賃貸マンションやアパートで暮らしているが、彼らの住居は泥棒にとっては非常に狙いやすいんだ。家を留守にしている時間が把握しやすく、家族が突然帰宅するリスクもほぼ無いからな

確かに、泥棒目線で見れば安心して狙えますね

しかも、子育て世帯向けのマンションだと住人同士のコミュニケーションが比較的あるが、ワンルームマンションなど単身者向け集合住宅の場合は交流が少ない。引っ越しの挨拶もしない人が多いんじゃないかな

女性の場合、「女の一人暮らしです」と、わざわざ伝えるようなもんですもんね

そう、住人の交流が少ないからこそ、泥棒にとっては好都合なんだ。建物内をうろついていても怪しまれないからな

恐ろしいですね

あと、一人暮らしの部屋は狭いから、短時間で物色できるというメリットもある

「一人暮らしの部屋なんて、大した金品が無いだろうから狙われにくい」と思っていましたが、むしろ狙われやすいんですね

ちなみに、最近の泥棒は金品狙いだけでは無いぞ。個人情報を盗みとったり、部屋のWi-Fiルーターのパスワードを盗んだりするんだ

な、何のために

なりすまして、サイバー犯罪をするためだよ

怖すぎる……

とにかく一人暮らしの部屋を泥棒から守るには、住宅の情報漏えい対策は急務だ。ということで、今回は一人暮らしのセキュリティレベルを上げる方法をお伝えするぞ

はい、お願いします!

一人暮らしのセキュリティアップ、5つの対策

【対策1】窓から情報漏えい

まず対策すべきは「窓」だ。窓から漏れる情報はかなり重要なものが多い

ほとんどの窓は、道路や近隣の建物から誰でも見えますからね

一例としては「窓が開いているか、閉まっているか」「明かりが点いているか、消えているか」「人影が見えるか、見えないか」「カーテンの柄は男性向けか、女性向けか」などだ。もちろん、部屋の中が丸見えになっていることもある

まさにダダ漏れですね。一階の窓なんかは、覗く気が無くても中が見えちゃうことは良くありますね

まぁ1階の住人にとって覗かれるのは想定内だろうが、2階より上の住人は油断をしている者が多い。離れた別の建物から、家庭用ビデオカメラの光学ズームや、数千円で買えるコンパクトな単眼鏡などで、容易に様子を伺うことができる

望遠で覗かれているとは、あまり思わないですもんね

対策グッズとしては、留守番機能つきのシーリングライトを使うと良いぞ。留守中に点いたり消えたりして在宅を装うことができ、帰宅時間に合わせて部屋の明かりを自動的に付けることができる。泥棒との鉢合わせ対策にも有用だ

なるほど、鉢合わせは襲われる危険性がありますからね。自動的なオン・オフは、出張や帰省時にも活用できそうです

【対策2】音から情報漏えい

次の情報漏えいは「音」だ。一人暮らしだと家族との会話は無いが、電話で通話している声が漏れたり、テレビの音声や音楽が外に響いたりすることがある。そうした音から、ここに住んでいるのはどんな人物かが推測できる。女か、男か。若者か、中年か、高齢者か

人物像が浮かび上がってきたとき、何が問題なのですか?

中高年だと金品狙いの泥棒にターゲットにされるし、若い女性だと変質者から狙われるかもしれない

なるほど。どんな人物が住んでいるか推測されない工夫が必要ですね

最も気をつけないといけないのは会話だな。会話で性別の判断が付くし、おおよその年齢もわかる。電話などで会話をする際は、窓を閉めて外に声が漏れないよう心がけてほしい

特に女性は気をつけたいですね

防犯グッズとしては、窓やドアの隙間を防ぐ防音テープを使うと良い。音漏れを完全に防げる訳ではないが、手軽に低減させることができる。素材や商品によって性能差があるので、ネットショップのレビューなどを参考にして選ぶと良いだろう。あと、防音テープ副産物として、気密性が高まって冷暖房の効きがよくなるから、省エネ効果もあるぞ

防音テープは数百円から数千円で買えるので、省エネ分で多少まかなえそうですね

【対策3】Wi-Fiから情報漏えい

自宅で「無線LANルーター」を利用している場合、そのセキュリティ対策も忘れずに行って欲しい

Wi-Fiは家の外にも電波が飛びますからね。ここは気をつけておくべき、と

暗号化レベルの低い昔の無線LANルーターを使用している場合は、通信が傍受される危険性があるし、Wi-Fiのパスワードが漏れたら、パソコンが乗っ取られたり、個人情報を抜き取られたりするリスクは大いにある

なるほど

これこそ最初に伝えた、住居者になりすましたサイバー犯罪が実行されるリスクになるんだ

金品を盗られるより危険性が高そうですね

ある日突然、警察に容疑者として逮捕されるかもしれない。自分のパソコンと自宅のインターネットを使ってウイルスがばらまかれていたり、詐欺行為などが行われたりしていたら、それを自分がやっていないと証明するのは難しいんだ

誤認逮捕だと声をあげたとしても、信じてもらえないかもしれないし、家族や職場などに迷惑が恐れもありますね

対策としては、まず無線LANルーターを窓のそばに置かない。機器に書かれているパスワードを外から盗み見られるからな。他にも、無線LANルーターのファームウェアのアップデートをしたり、パスワードを変更したり、古い無線LANルーターを使っている場合は買い換えるという対策がある

あっ、うちの無線LANルーターは窓辺に置いてあります。しかもパスワードは機器に貼ってあるシールのままだ!

ダメじゃないか。即、パスワードを変更して、設置場所を窓から離してくれ

はい……

【対策4】郵便受け・郵便物から情報漏えい

次の情報漏えいは「ポスト」と「郵便物」だ。まずポストだが、集合住宅の場合、1階に全部屋の郵便受けがまとめて設置されているが、ここの郵便受けは無記名にしておこう。部屋番号があれば郵便物は配達されるから問題ない

大家さんから記名をするよう言われた場合は?

その場合は苗字だけにしておこう。また女性の一人暮らしの場合、あえて男性名を書くという手もある。姓は本物で、名は仮名だ。部屋番号と苗字が一致していれば配達されるし、犯罪をたくらむ者に対しては「男性が暮らしている」と目くらましすることができる

偽の男性名は良いですね

あと、引っ越しの際は、郵便局に「転送届」を出しておこう。これは自分宛の郵便物が以前の住居に誤配されるのを防ぐためだ

郵便物には個人情報が詰まっているから、不用意に捨てられたり、悪用されたりする危険性がありますね

転送期間は1年間だが、再度転送届を出すことで期間を延長することもできる。不安がある場合は延長しておくと良いだろう

【対策5】ゴミから情報漏えい

そして最後は「ゴミ」からの情報漏えいだ

はい、これは説明されなくてもわかりますよ! 個人情報が書かれた書類の廃棄に要注意ってことですよね

そうだ。具体的には、書類はシュレッダーにかける、宅配便で届いた箱からは送り状やラベルをはがす、などだ

シュレッダーって、一人暮らしで用意するのは面倒ですね

数百円で買えるシュレッダーハサミや、千円ほどで買える手回し式のシュレッダーがある。こういうのを活用すると良いな

枚数が少ないと、手軽な物で十分ですね

あと、宅配便のダンボールを捨てる際、ラベル部分を塗りつぶすという方法もあるが、完全ではないのでやっぱり剥がした方が良いぞ。もし剥がれにくい場合は、ラベルの周囲をカッターナイフで薄く切り込みを入れると、剥がれやすいので覚えておいてくれ

ラベルには住所・氏名・電話番号が書かれているので、そのまま捨てるのは絶対に避けるべきですね

そういうことだな。今回は情報漏えい視点の泥棒対策を紹介したが、玄関ドアはピッキングできない鍵に交換しておく、窓には補助錠を付けるなど、基本的なことは各自行ってくれよ。春から初夏、そして秋は、窓を開けている家が多いから泥棒から狙われやすくなる。戸締りも忘れずにな!

はい、わかりました! 自宅のセキュリティを見直します!

  1. おはようございまーす!
  2. 先日、望遠鏡を覗いてみると、
  3. とてもおいしそうなハンバーガーが淡路島にあるではないか!
  4. と気づいた私は、ただただハンバーガーを食べるためだけに
  5. 淡路島に行ってまいりました。(ちなみに最近デニムにはまってます。)
  6. 普段は、パンより米派の私ですが、バーガーを食べました。
  7. 口に入れた瞬間、広がる肉汁。
  8. この肉汁が熱々のパンに絡み噛めば噛むほど味の発見がある。
  9. なんて素晴らしい食べ物なんだ。
  10. (お前は評論家か。と突っ込んでいただいた方、誠にありがとうございます)
  11. 今後の記事ですが、食レポに徹するか迷っている大山でした。
  12. 次回もお楽しみに!!
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