1. やっちまった!電車に重要書類を忘れた時の対処方法まとめ

ハウツー【vol.04】

2015.03.25

やっちまった!電車に重要書類を忘れた時の対処方法まとめ

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ちょっとした不注意が大きな問題になることも

「電車の網棚」といえばすぐに「忘れ物」を連想する人も多いのではないでしょうか? 傘や雑誌を忘れてしまったのであれば個人の失敗談で済みますが、仕事上の個人情報や機密情報を含んだ書類やUSBメモリなどを置き忘れてしまうと、それは大きな問題となります。

昨年末に発表された調査報告(※1)では、個人情報漏えいの原因の第3位が「紛失・置き忘れ(14.3%)」という結果に。ちょっとした不注意が、新聞で報じられるような事件を引き起こしたり、場合によっては集団訴訟に発展する可能性すらあるのです。

今回は、うっかり電車の中に重要書類を含んだカバンを置き忘れてしまった時の対応方法と、置き忘れを防ぐ方法、また置き忘れてしまっても情報漏えいを防止する方法について、それぞれご紹介します。

※1 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)発表「2013年情報漏えいインシデントに関する調査報告書」

—目次—

 

電車の中に忘れ物をしてしまった時の対応方法

鉄道会社によって細かな違いはあるものの、電車の中に忘れられた物は一般的に上記の経路で移動してきます。このため、「どの時点で忘れ物に気づいたか?」によって連絡先が変わりますので、場合分けをしてご説明します。

 

降車してすぐに気づいた場合

電車から降りてすぐに気づいた場合は、すぐに駅員さんに、

● 忘れた物の特徴
● 電車を降りた時刻
● 何号車のどの辺に忘れたのか

を伝えましょう。「何を、どこに忘れたか?」を正確に伝えることができれば、行き先駅の駅員さんに回収して貰える可能性があります。「何号車に忘れたのか?」が分からなくても「駅構内のどこで降りたか?」から辿れる場合もあります。

 

当日中に気づいた場合

当日中に気づいた場合には、すぐに最寄り駅に連絡しましょう。

「忘れた物の特徴」「忘れた日時」「忘れた場所」を伝えることで忘れ物情報がシステムに登録され、該当する忘れ物が拾得された際に連絡をもらえるようになります。

忘れたカバンの中にスマートフォンが入れっばなしである場合は、「iPhoneを探す」「Android デバイス マネージャー」といったアプリを利用することで、GPSからカバンの現在位置を表示させることも可能です。

■ 参考記事:【今すぐ設定!】 iPhone紛失時に最悪の事態を防ぐ簡単設定「iPhoneを探す」とは?

 

翌日以降に気づいた場合

鉄道会社に拾得された忘れ物は、翌日以降になると情報がシステムに登録されます。そしてその1〜2日後に「集約駅(忘れ物センター)」に移送されることになります。

この段階では鉄道会社ごとに指定されている「お忘れ物承り所」や「問い合わせセンター」に連絡をすることで、システムに登録された忘れ物情報を照会することができます。鉄道会社ごとの連絡先や対応の詳細につきましては下記のサイトからご確認ください。

● 北海道旅客鉄道(JR北海道)
http://www.jrhokkaido.co.jp/network/lostarticle/

● 東日本旅客鉄道(JR東日本)
http://www.jreast.co.jp/info/contact.html#lost_article

● 東武鉄道
http://railway.tobu.co.jp/contact/

● 京成電鉄
https://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/lost.htm

● 西武鉄道
http://www.seibu-group.co.jp/railways/railway/eigyo/wasuremono.html

● 京王電鉄
http://www.keio.co.jp/train/other/lost_property/

● 小田急電鉄
http://www.odakyu.jp/train/lost_property/

● 東京急行電鉄(東急)
http://www.tokyu.co.jp/railway/guide/contact/

● 京浜急行電鉄(京急)
https://keikyu.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/150

● 東京地下鉄(東京メトロ)
http://www.tokyometro.jp/support/lost/

● 相模鉄道(相鉄)
http://www.sotetsu.co.jp/contact/lost.html

● 東海旅客鉄道(JR東海)
http://railway.jr-central.co.jp/left/

● 名古屋鉄道(名鉄)
http://www.meitetsu.co.jp/qa/train/lost_article/

● 西日本旅客鉄道(JR西日本)
https://www.jr-odekake.net/railroad/service/left.html

● 近畿日本鉄道(近鉄)
http://www.kintetsu.jp/cs/otoiawase.html

● 京阪電気鉄道
http://www.keihan.co.jp/traffic/safety/lost.html

● 阪急電鉄
http://www.hankyu.co.jp/inquiry/lostproperty/

● 阪神電気鉄道
http://rail.hanshin.co.jp/guide/eigyou01.html

● 南海電気鉄道
http://www.nankai.co.jp/traffic/lost.html

● 四国旅客鉄道(JR四国)
http://www.jr-shikoku.co.jp/02_information/warp/inquiry.shtm

● 九州旅客鉄道(JR九州)
https://www.jrkyushu.co.jp/fare/left.jsp

● 西日本鉄道(西鉄)
http://www.nishitetsu.jp/mailbox/faq.html

※全国の鉄道会社より一部を抜粋。
 

忘れ物が見つからない場合

忘れ物が見つからない場合には、警察署に直接届けられていたり、他の鉄道会社の乗り入れ先の駅で拾得されている可能性もあります。

そんな時は警察署や乗り入れ先の鉄道会社にも併せて連絡しましょう。私鉄や地下鉄をまたいで直通運転している電車に乗っていた場合は、それぞれの鉄道会社に連絡する必要があるのでご注意を。

 

忘れ物をした時に覚えておくこと

会社へ報告する

忘れ物を乗客に拾得されて回収した場合やすぐに発見できなかった場合、データが抜き取られているなどの最悪の事態に備えてできるだけ早く会社へ連絡するようにしましょう。初動が遅れるほどに、問題が大きくなってしまう可能性が高まります。

会社へ報告をする際には、以下の内容を押さえて伝えましょう。

● 忘れた物・日時・場所
● 機密情報や個人情報の有無
● 現在の状況(見つかっていない・駅に保管済み・回収済みなど)
● 鉄道会社側の見解(拾得物が届けられた経緯など)
● 書類や媒体を持ちだした理由

ついつい誤魔化したくなってしまう気持ちもわかりますが、事実と異なる報告は不適切な事後対応に繋がりかねません。また調査の過程でいずれ明るみに出てくることですので、客観的な事実を正確に伝えることが大切です。

企業によっては「危機管理委員会」や「情報リスク対策委員会」といった委員会が設置されており、就業規則に事故発生時の報告フローが明記されている場合もありますので、普段から確認しておくようにしましょう。

 

忘れ物を受け取る際に必要なもの

鉄道会社からの連絡があって、忘れ物を取りに行く時には、本人確認のための公的証明書(運転免許証、保険証、パスポートなど)の提示と、印鑑またはサインを求められます。

鉄道会社によっては、委任状を用意すれば本人でなくても受け取り可能であったり、着払いで郵送してもらうといった対応も可能だそうです。詳細につきましては各鉄道会社のサイトをご確認ください。

 

電車内への忘れ物を防ぐために

今回は忘れてしまった場合の対応方法を紹介しましたが、そもそもは重要書類を不用意に持ち歩かないことが重要です。それでもやむを得ず持ち歩く場合には、以下の3点に気をつけましょう。

① 重要な荷物を持ち歩いている場合には飲酒を控えて注意力を維持する

② 電車が降車駅に近づく時刻にアラームをセットしておき、スマートフォンに熱中したり、居眠りをしていて慌てて電車から降りることがないようにする

③ 重要な荷物は電車の床や網棚の上には置かず、立っているなら手で持ち、座っている場合には膝の上に置く

特に自分が「忘れっぽいな」と思う方は、余裕を持って電車から降りるための心がけと、急に席を立っても忘れない荷物の置き方をするようにしましょう。

 

忘れ物をしても情報漏えいなど最悪の事態を防ぐために

どれだけ気をつけていても、うっかりしていたり悪意を持って盗難されたりしてしまうこともありえます。そんな時でも機密情報や個人情報が漏洩する最悪の事態を防ぐために、日頃から以下の準備をしておくと有効的です。

● 個人情報を含んだ紙媒体やUSBメモリの持ち出しを原則禁止する

● ノートPCやスマートフォンなど外に持ち出す端末には直接データを格納せず、VPNやMDMサーバーによる認証を経てからでないと情報にアクセスできないようにする

● 上記対応が難しい場合でも、USBメモリの暗号化や持ち出し申請やウィルスチェック等の運用ルールの策定と実施を徹底する

他の人には情報が取得できないようにする仕組みを整えておくことで、万が一の事態になってしまったとしても被害を最小限に抑えることができるのです。

 

まとめ

いかがでしたか? 電車内に重要な荷物を忘れてしまうと回収するまでが大変ですし、運良く回収できたとしても「100%問題がない」と判断することが難しいため、会社やお客さまを巻き込んだ大きな話になってしまいがちです。

不用意に持ち歩かないのが一番なのですが、やむを得ず持ち歩く必要があってうっかり忘れてしまった場合は、今回ご紹介したアクションを落ち着いて実行するようにしてみてくださいね。

k_ikeda池田 仮名(いけだ・かな)ITエンジニア/ブロガー
システムインテグレーター勤務の傍ら、個人ブログ「太陽がまぶしかったから」を運営。情報システムの発展によって変化していく人の心や共同体のありかたに興味。音声チャットを用いて題材書籍を掘り下げる「Skype読書会」を主宰。共著書に「レールの外ってこんな景色」(WOODY)。仕事も恋もFA宣言中。
Twitter:bulldra
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