【個人情報ガバガバ注意】渋谷の若者に“ネトスト(ネットストーカー)意識調査”してみた結果
こんにちは、ライターのナッツです。
いま僕は「とあること」を調査するため、若者の街・渋谷にやってきました。
というのも、先日こんなことがありまして。
〜数日前〜
「へえ! あの子、こういうお店行ったりするんだー! 今度行きつけのイタリアンに誘ってみようかなー!」
ナッツの弟子「ナッツさん、なにやってるんですか……? さっきから他人のFacebookずっと見てますけど」
「なにって、見ての通りだよ。この前知り合った可愛い子のFacebook見てるんじゃん」
弟子「でも、ナッツさんがいま開いてるの、3年前の写真じゃないですか」
弟子「ちょっと見るくらいならいいですけど、3年前までさかのぼって見るとか、正直気持ち悪いですよ」
弟子「最近、ネトストが増えているって聞きますけど、まさか身近にいるとは……」
「ネトスト?」
「ネトスト」とは
“ネットストーカー” の略で、特定の人物のTwitterやFacebook、さらにはInstagramなどのSNSを執拗にウォッチ(監視)することを言うそう。
悪質なパターンだと、その人がいまどこにいるか、どういった生活サイクルを送っているのか、さらにはどこに住んでいるのかまでを突き詰めるというガチなストーカーも。いまの時代は写真だけで自宅がバレることもありますからね。
え〜そうなんだ〜。
でもでもでもでも! 恋は盲目!
好きな人ができたら、気になってその人のSNS見ちゃうじゃん?
たとえば僕の場合なら、誕生日をチェックしてバラの花束を持って部屋まで押しかけてあげるし、スポーツカーで待ち伏せて仕事帰りの彼女をおしゃれなディナーに招待してあげるし、夜中に電話して嫌味な上司の愚痴も聞いてあげる。SNSの情報を利用してそんな素敵なサプライズをしてるの、僕だけじゃないでしょ? ネトスト、ネトストって言うけど、そのくらいみんなやってるはずだ!
……でも、ほんとに自分がネトストだったらどうしよう?
ちょっと不安な気持ちになったナッツ。まわりの人はどうなのか、渋谷の若者に「ネトストしてますか?」と聞いて回りたいと思います。
あなたも気づかぬうちにネトストしてませんか?渋谷の男女10人に聞いてみた
まずは、渋谷を象徴するかのようなPOPな女性にお話を伺いました。
ナッツ「そこのパープルコーディネートがかわいい彼女。ちょっと聞きたいんだけど、好きな人ができたら、その人のSNSをさかのぼって見たりする?」
POP女子「見ますね。Twitterとか見ちゃいます」
ナッツ「どれくらい過去までさかのぼって見る?」
POP女子「うーん、1年分くらいは見ちゃうかも」
ナッツ「結構さかのぼるんだね! ちなみに自分のTwitterアカウントは鍵付き(※)にしてる?」
POP女子「してない……ですね。あんまり気にしてなくて」
(※)承認したフォロワーにのみツイートを表示させる設定のこと
ナッツ「えっ?それじゃあ見放題じゃん! フォローしてもいい? 3年分くらい見ちゃうかもしれないけど」
POP女子「……今日から鍵付きアカウントに変更します」
なにーーー!!
だって鍵付きアカウントにしないというのは、そういうことでしょーーー!!?? Twitterは誰にでも見られる可能性があるんだぞ!?
つまり、今日会った記念にナッツにも隅から隅まで自分の日常を見てほしいってことじゃないのかーーー!!?? 見られたくないんだったら、最初から鍵付きにしろぉぉぉ!!!
……ハァハァ、取り乱してしまいました。失礼しました。
3年分もTwitterをさかのぼられたくない方は、過去のツイートを削除するか、鍵付きアカウントに変更しておいてください。じゃないとナッツ、いろいろOKかと勘違いしちゃうじゃないですか。紛らわしい……。
次はカップルに聞いてみたいと思います。
ナッツ「Hey, そこのイケてるBoy meets Girl. お互いのSNSとかって、さかのぼって見たりする?」
彼氏「うーん、あまり見ないかも」
彼女「わたしは1年くらい昔までは見ちゃいました(笑)」
彼氏「え? そうなの?」
ナッツ「彼女さんは、なんで見ちゃう感じ?」
彼女「理由はないんですけど、気になっちゃうじゃないですか」
ナッツ「さかのぼってみて、他の女の子との写真とかあった?」
彼女「なかったので、安心しました(笑)」
ナッツ「彼氏さん、よかったね。ちなみに、ご自身のTwitterアカウントは鍵付き?」
彼氏「自分は鍵付きアカウントです」
彼女「いえ、フルオープンです」
フルオープンだと!?!?!?
ナッツ「そそそ、そうなんだ……。それだと、彼女がいまどこにいるか、どんな生活を送っているのかとかバレバレってことだね。いや、彼氏がいるとかナッツ気にしないし、そういうの逆に萌えるじゃん……? だからさ……フォローし……」
彼女「きょ、今日から鍵かけます!!」
彼氏「お前さ、個人情報とか気にしなさすぎだよ。世の中には危ない人もいるんだからさ。かわいいんだから気をつけろよ?」
彼女「ごめ〜ん」
ナッツ「あらら。なぜかいちゃいちゃしだしてしまった。もしかすると、現代の彼氏の役割は、SNSの個人情報攻撃から彼女を守るというところまで広がってきているのかもしれないね」
今回ばかりはスマートに退散することに。
続いては、ソーシャルを使いこなしていそうな大学生の男性に聞いてみました。
ナッツ「好きな人のSNSを過去にさかのぼって見たことある?」
大学生「ないです。なんか見ちゃいけない気がして」
ナッツ「おぉ、SNSのマナーをしっかりと守っている! ちなみに、自分のTwitterアカウントは鍵付きにしたりしてる?」
大学生「鍵付きですね。あとはTwitterとFacebookで使い方も変えてます。Facebookは公式な情報を発信する場所で、twitterは見る人を限定したプライベート空間という感じで」
意識高すぎる!!!
ナッツ「まわりのお友だちも、鍵付きアカウントの人が多いの?」
大学生「そうですね、炎上したりするのもイヤなので、完全プライベートにしている友だちばかりです」
Twitterの楽しみは、面識のない女子と繋がれることだと思っていたけど、いまの大学生にとってTwitterはクローズドのコミュニティになっているのかもしれない……! 数年生まれが違うだけで、こうもSNSの使い方が変わるとは。
【結果】渋谷にいる若者の情報漏えい意識は男女差が大きくでる形に!
ということで、渋谷を歩きまわって若者10人にネトスト調査をした結果、下記のようになりました。
この結果からおもしろいなと思ったのは、女性のほうがネトスト率が高く、一方で自分のアカウントに関しては無関心であるということ。こうも結果に男女差が出るとは、意外でした。
そして、ネトストしてしまう女性の多くは1年近くタイムラインをさかのぼって見ている様子。見られている側の個人情報よりも、見ている側の手首が腱鞘炎にならないかと心配してしまうのは僕だけでしょうか。
それだけ「好き」になってしまったら、時間を忘れるほど相手のことを知りたいと思ってしまうのはわかります。ナッツもそうです。
しかし、今回の調査過程で女の子たちに嫌がられてしまったように、ネトストは恋愛のスタートにおいてはタブー。場合によっては無自覚のうちに過度なネトスト行為をしてしまっていることもあるので、好きな相手がいる人は要注意です。
逆に僕たちは「ネトストされる状態にある」ということも覚えておかないといけません。冒頭で述べたとおり、SNSの情報から個人情報は容易に取得できてしまいます。
公開範囲を限定せずにSNSを利用する場合は、投稿する内容に個人情報が含まれていないかどうか、あらためて確認するようにしましょう。
個人情報の流出に注意しながら、ぜひ楽しいSNSライフをお送りください。そして、気になる相手には健全なアプローチを!
以上、ナッツがお送りしました。