1. セキュリティをゆる~く学ぶ!「茂礼手課長のNO MOREな一日」第4回 ~サポート終了ソフト編~

おもしろ【vol.24】

2018.07.09

セキュリティをゆる~く学ぶ!「茂礼手課長のNO MOREな一日」第4回 ~サポート終了ソフト編~

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『布施木君、Microsoft Office2007のサポート終了ってどういうことだ?』

【茂礼手課長のNO MOREな一日 】第4回『布施木君、Microsoft Office2007のサポート終了ってどういうことだ?』

茂礼手 太朗(もれて・たろう)

茂礼手課長と呼ばれている。なにかとやらかしては、布施木君に注意される。

布施木 ます子(ふせぎ・ますこ)

布施木君と呼ばれている。なんだかんだと茂礼手課長をサポート。

■ある日のオフィスにて

おーい、布施木君。今、役員向けの報告文書を作成しているが、内容がこれで正しいかどうか確認してくれないか。

はーい。(課長のパソコンを覗いて)あれ? 課長、このOfficeソフト、古いバージョンじゃないですか。確か、「Office 2007」はサポートが終了しているはずです。

布施木君、僕は古いくらいの熟成されたソフトが好きなのだ。ワインだってそうじゃないか。僕はボージョレ・ヌーボーはどうしても好きになれん。

課長それは違います。ちょっといいこと言ったみたいになってますけど、それにワインは関係ありません。

なぜだ? 普段使う分には特に支障はないぞ。

ソフトウェアはちゃんと最新バージョンを使わないとダメなんです。サポートが終了したソフトウェアを使い続けると、脆弱性が発見されても修正プログラムが提供されないので、課長のパソコンがウイルスに感染するかもしれないんですよ。

なんと! そんな大事なことはちゃんと知らせてくれないと困るじゃないか、布施木君。

情シス部門からバージョンアップのお知らせが何度も来ているはずです。メール見てないんですか。

いや、「怪しいメールは開かない」と教わったのでな。よくわからない件名のメールは開かずに捨てていた。

今すぐ情シス部門に連絡してくださいよー!

■サポートが終了したソフトウェアは使い続けないようにしましょう

茂礼手課長は、サポートが終了した古いソフトウェアを使い続けていたため、ウイルス感染などの被害に遭う可能性がありました。

ウイルス感染や、標的型攻撃をはじめとするサイバー攻撃は、パソコンやスマートフォンの脆弱性を悪用して仕掛けられることが多いです。2017年10月10日にマイクロソフトの「Office 2007」の延長サポートが終了したことは記憶に新しいですが、サポートが終了したソフトウェアを使い続けると、脆弱性が発見されても修正プログラムが提供されません。

このため、脆弱性を悪用され、その結果、ウイルスに感染しパソコンやスマートフォンに保存されたIDやパスワードなどの個人情報が盗み出されたり、業務に必要な重要情報が外部に盗み出されたりする可能性があります。

こうした被害を防ぐために、普段使うパソコンやスマートフォンは、ソフトウェアを最新の状態にして使うことが大事です。

業務で利用するアプリケーションのバージョンアップは、機能の改善だけでなく、セキュリティ上の問題点を解消するために行われることがあるため、会社からアップデートの通知がきたときは、指示に従い、すみやかに適用するようにしましょう。また、業務都合などでアップデートが難しい場合でも、黙って使うのではなく情シス部門に連絡して連携しながら対応するなど、みんなで会社を脅威から守っていくことが大切です。

なお、ソフトウェアを最新の状態にして使う「脆弱性対策」のポイントは、以下の「セキュリティ7つの習慣・20の事例」も参照してください。

・習慣1「ソフトウェアアップデートで最新の状態にしましょう」

ライター 阿部欽一 様阿部欽一(あべ きんいち)フリーライター
キットフックの屋号で活動するフリーライター。社内報編集、Webコンテンツ制作会社等を経て2008年より現職。情報セキュリティをテーマにした企業のオウンドメディア編集、制作等を担当するほか、エンタープライズITから中小企業のIT導入、デジタルマーケティングまで幅広い分野で記事執筆を手がけている。
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