セキュリティをゆる~く学ぶ!「茂礼手課長のNO MOREな一日」第4回 ~サポート終了ソフト編~
『布施木君、Microsoft Office2007のサポート終了ってどういうことだ?』
茂礼手課長と呼ばれている。なにかとやらかしては、布施木君に注意される。
布施木君と呼ばれている。なんだかんだと茂礼手課長をサポート。
■ある日のオフィスにて
■サポートが終了したソフトウェアは使い続けないようにしましょう
茂礼手課長は、サポートが終了した古いソフトウェアを使い続けていたため、ウイルス感染などの被害に遭う可能性がありました。
ウイルス感染や、標的型攻撃をはじめとするサイバー攻撃は、パソコンやスマートフォンの脆弱性を悪用して仕掛けられることが多いです。2017年10月10日にマイクロソフトの「Office 2007」の延長サポートが終了したことは記憶に新しいですが、サポートが終了したソフトウェアを使い続けると、脆弱性が発見されても修正プログラムが提供されません。
このため、脆弱性を悪用され、その結果、ウイルスに感染しパソコンやスマートフォンに保存されたIDやパスワードなどの個人情報が盗み出されたり、業務に必要な重要情報が外部に盗み出されたりする可能性があります。
こうした被害を防ぐために、普段使うパソコンやスマートフォンは、ソフトウェアを最新の状態にして使うことが大事です。
業務で利用するアプリケーションのバージョンアップは、機能の改善だけでなく、セキュリティ上の問題点を解消するために行われることがあるため、会社からアップデートの通知がきたときは、指示に従い、すみやかに適用するようにしましょう。また、業務都合などでアップデートが難しい場合でも、黙って使うのではなく情シス部門に連絡して連携しながら対応するなど、みんなで会社を脅威から守っていくことが大切です。
なお、ソフトウェアを最新の状態にして使う「脆弱性対策」のポイントは、以下の「セキュリティ7つの習慣・20の事例」も参照してください。
・習慣1「ソフトウェアアップデートで最新の状態にしましょう」
キットフックの屋号で活動するフリーライター。社内報編集、Webコンテンツ制作会社等を経て2008年より現職。情報セキュリティをテーマにした企業のオウンドメディア編集、制作等を担当するほか、エンタープライズITから中小企業のIT導入、デジタルマーケティングまで幅広い分野で記事執筆を手がけている。