情報セキュリティマン、スマートフォンの紛失リスクを徹底阻止。事前準備がデータを守るカギ!
スマートフォンの置き忘れは、単なる紛失に留まらない。企業や個人の重要な情報が詰まった、非常に大きな情報漏えいに発展する恐れがあるからだ。
企業では、社員に社用スマートフォンを貸与している場合も多いだろう。そんなとき、社員のひとりが「失くしました」と言ったとき、企業としてどう対応するか!? 実は、事前に準備をしておけば、紛失時のリスクを大幅に抑え込むことができるのだ。
もし、あなたのセキュリティ意識があと少し高ければ、平穏な未来が待っていたかもしれないのに。そうならない為にも……。
あっ、こんなところに情報漏えいが!
情報セキュリティマン参上!
<情報セキュリティマン・プロフィール>
MOTEX社員、セキュリティ系男子・大山晃輝(25歳)。
1993年鹿児島生まれ。幼少期より野球一筋で過ごし、京都の大学に進学後も野球に邁進する。2016年4月、MOTEXに入社。大阪本社勤務を経て、2017年4月、東京本部に配属。2018年7月、ふたたび本社へ戻り、九州エリアを担当する。
野球時代の特技は「送りバント」。神経を研ぎ澄ませ、走者を進塁させることに掛けたスピリッツは同社MOTEXでも存分に発揮し、世間にはびこる「情報漏えい」に目を光らせ、甘すぎるセキュリティ意識の向上に努めている。
ポリシーは「皆さまに幸あれ」。正々堂々と情報漏えい対策に挑む!
スマートフォンを100%失くさないようにするのは無理
今日は、おつかれさま
お客様のところへ実際に出向いての、情報漏えい対策のプレゼンテーション。お客様に、より危機意識を持っていただけてよかったですね
そうだな。情報漏えいは、企業の信頼を失墜させ大損害を与える大きなリスクだからな。近年のサイバー犯罪はより手が込んできているし、どこが罠なのかが気づきにくい。とにかく危機意識は常に高く持っておきたいな
そうですね、間違いないです
ところで、このスマートフォンだって情報の塊だ。企業情報、個人情報が詰まっていて、盗まれたり、紛失したりすると大変なことになる
上げればキリがないほど、重要なデータが入っていますね。ID・パスワードを使ってのなりすましもできるので、想像を超える甚大な被害を受ける可能性がありそうです
携帯電話の紛失、1日あたり何台発生している?
ところで、日本では年間、何台の携帯電話が紛失していると思う?
どうでしょう……。毎日100台で、3万6千500台!
警視庁が発表している平成29年度の統計によると、携帯電話の遺失届は、年間およそ24万7千台だ。なので、1日あたり680台となる
け、警察も受理作業が大変ですね
そして、届けた者に返還されるのは、その半数だ
自力で探し出した人や、そもそも遺失届しなかった人もいるだろうから、携帯電話の紛失は、もっと大きな規模で起きているんでしょうね
Twitterで、「スマホ 失くした」「iPhone 失くした」で検索すると、すごい数の紛失者がヒットするぞ
スマートフォンのロックは掛けているか?
また、スマートフォンは第三者が使えないようにロックをかけるのが基本だが、これを設定していないユーザーも多いんだ。約半数が掛けていない、という統計もある
えっ、それかなり危険じゃないですか
毎回の解除が面倒だとか、大したデータが無いと思っているとか、そう考えている者が多いのだろう
中高年だと、ガラケー時代の名残でロックをする習慣を嫌う人もいるかもしれませんね
不正アクセス行為の手口で最も多いのが、パスワード設定の甘さにつけ込んだものなんだ
高度なハッキングではなく、単にパスワード。自己管理の甘さが原因なんですね
Androidユーザーは、microSDカードにも要注意
また、ロックをしていたとしても、microSDカードにデータを保存していると、そのカードを盗まれるリスクもある
たしかに。Android端末のユーザーは要注意ですね
少し前にツイッターで話題になっていたのだが、ファミレスでトイレへ行くため席を立った女性のスマートフォンを勝手に手に取って、microSDカードを抜き取るのを目撃した人が居たんだ
怖っ! 女性のスマートフォンを狙ったということは、写真などの個人情報が欲しかったのでしょうか。写真に撮影位置がわかるExif情報が付いていら、自宅がバレる危険性も……
とにかくスマートフォンは重要なデータが満載だから、放置したり、起き忘れたり、落としたり、盗られたりしないように十分気をつけないといけない
スマートフォンは肌身離さず、ですね!
あっ……
どうした?
僕のスマートフォンが無い
ちょ!
MOTEXから貸与されている社用が無いんです
なにやってんだよ! 今すぐ探しに行ってこい
は、はい
事前準備で、紛失時のリスクを大幅に抑え込む
ちょっと待てよ、冗談だよ。探しに行かなくて良いよ
え、どういうことですか?
社用スマートフォンだろ。ちゃんと対策はとってあるよ
ホッとしました。良かったです……
会社に電話をして確認するよ。「あー、もしもし。北野の端末が今どこにあるかわかる? あ、上野。なるほど、ちょっと待ってね」
僕、上野なんて行っていませんよ
「えっ、15分前に池袋、25分前に新宿、30分前に渋谷……。一体どういうことだ?」
もしかして…
JR山手線だ!
電車の中に忘れてしまったようです
「どうやら北野が電車に、スマートフォンを置き忘れてきたらしい。不正利用された形跡はある? なるほど、それはよかった。ありがとう!」
そんなのもわかるんですか
社用の端末は、スマートデバイス管理ツール「LanScope An」で管理されているんだ。現在の位置情報だけでなく、移動ログや操作のログが記録されている
移動したルートや、どんな操作をしたかわかるということですか?
そういうこと。操作ログは、ロックを解除したとか、何のアプリを起動したとか、誰と通話したかとかが記録されている
なるほど、とりあえず不正利用の形跡がなくてよかった
いざとなれば、リモートワイプでデータを初期化することもできるからな
とにかく、すぐにJRのお問い合わせセンターへ連絡してきます!
おかげさまで、無事回収できました
それはよかった
LanScope Anのおかげですね
スマートフォンは、失くさない、盗られないようにするのが大切だが、100%防ぐことはできない。だから万が一に備えておくのが大事なんだ
そうですね
専用ツールを使うと、複数台のスマートデバイスをまとめて管理することができるから便利なんだ。企業の場合、情報漏えいリスクを回避するためにも導入しておくと良いだろうな
はい、おかげさまで助かりました
ところで、そもそもなぜ電車に忘れてきたんだ?
スマートフォンのバッテリーが切れかけたので、外付けバッテリーにつないで、座席に置いていたんです。そしたら、置いていたのを忘れて、ついうっかり
それか……。その手の人的ミスはありがちなんだ。電車、バス、タクシー、カフェなど、座席から立ち去る際は、必ず振り返る習慣をつけると良いぞ
立ち去るときは振り返る、ですね
そうだ。基本中の基本だが、何度か続けていると無意識にできるようになるから、ぜひ今から実践してくれ
わかりました! 今日は色々お騒がせしました
みなさんお待ちかねのセキュリティマン(=本家の大山)ガイドの時間がやってまいりました!司会者はおなじみ、大山でお届けいたします~。
司会者(大山)「いや~大山さん、今回はどこを案内してくれるんでしょうか?」
本家の大山「それでは早速、こちらをご覧頂きましょう!」
司会者(大山)「大山さん、こちらはどこでしょうか?」
本家の大山「小豆島、エンジェルロード with 大山でございます。」
司会者(大山)「あの有名なエンジェルロードに行ったんですか!?」
本家の大山「画面左をよく見てください。道ができているでしょう!これは海が満潮になると道が塞がっちゃうんです。なんとも神秘的。ギラギラ光る海に加えて、太陽、雲のバランスがとれた奇跡の1枚。我ながらいけてる写真だと思います。」
司会者(大山)「なるほど~。確かにいけてますね(笑)他にはなにかありますか?」
本家の大山「私、ついに飛べるようになったんです。」
司会者(大山)「えぇぇ!!すごいじゃないですか!!!」
本家の大山「就職して2年半練習した甲斐がありました。これからはホウキでどこまでも羽ばたきます。」
司会者(大山)「おっと、気がつけばこんな時間に…。次回のガイドも楽しみですね!!」
本家の大山「任せてください。もっと決めてやりますよ(ニヤリ)」
「それではみなさん、また明日~!」